2006年 03月 07日
トレーニング40日目 |
日曜日は久しぶりの休みだったが、トレーニングは夜中の11時から。走り終わったときは月曜日になっていた。
例によって台原森林公園コース8km。
台原森林公園コースといっても真っ暗になる公園内は避けて、中には入らないのだが。
このコースは行きはずっとなだらかな上り坂が続き、帰りは逆にほとんどが下りになるコースなので、結構足に来る。走る前と後のストレッチは入念にやるようにしなければいけない。
★この日のRUNNING IPOD
先ごろ亡くなったビルギット・ニルソンがタイトルロールの「トスカ」。
ニルソンというと、僕の場合鮮烈な記憶に残っているのはショルティ指揮「ニーベルングの指環」全曲におけるブリュンヒルデ。このレコード史上不滅の金字塔19枚組のLP(CDの場合14枚組)は、オペラを聴きはじめたばかりの若い頃、夜も昼もなく惚けたように聴き狂っていたのを思い出す。音の錬金術師カルーショウのマジックで、超絶的なハイファイ録音が施されたこのレコードで、まるで怪鳥火の鳥みたいな金切り声(ぼくは火の鳥の声がどんなかは知らないんだけど・・・)をあげていたのがこのニルソンである。
「クリスタルの要塞」などもいわれる彼女のドラマティコな声は、あまりにも超絶的に人間離れしているので、人間役は似合わない。(笑)人間らしい人間のほとんど出てこないワーグナー・オペラの諸役や、まるで人間味のないトゥーランドット姫とか、あるいは気のふれたマクベス夫人とか、生首に欲情してキスするサロメとか、そういうおそろしい役をやらせたら、絶対右に出るものはいなかった。
なんて書くとなんだか誉めてるんだか貶してるんだかわからないけど、もちろんリスペクトして言ってるんですよ。
で、その彼女が歌う、トスカはどうかというと?う~む、これはなんともいえないなあ。
ひたすら声を聴き声に溺れる感覚的な快楽を追求するオペラマニアはこりゃたまらんとなるとは思うが、ドラマ性を追求するロマンチックなオペラファンには、これは違うんじゃないの?となるかもしれない。意見は分かれそうだ。
そのニルソンがやはりトゥー・マッチだがまるで毛色の違うイタリア代表フランコ・コレッリと激突するこのデッカのマゼール盤は、聴いていてかなりおもしろいが、やっぱり珍品の部類にはいるといえるのかな・・・。しかもスカルピアはフィッシャー・ディースカウである。
フィッシャー・ディースカウのスカルピアというのは、なんというか・・・角野卓造が無理やり暴力団の親分の役をやるようなもので、ちょっと無理がありすぎると思った。その無理ぶりがおもしろいといえば言えるが、彼の声はどうしてもシューベルトの「菩提樹」とか浮かんできちゃうんだよね。(笑)先生、そんなに無理しないでも・・・。と思わず肩をたたいてあげたくなってしまった。
例によって台原森林公園コース8km。
台原森林公園コースといっても真っ暗になる公園内は避けて、中には入らないのだが。
このコースは行きはずっとなだらかな上り坂が続き、帰りは逆にほとんどが下りになるコースなので、結構足に来る。走る前と後のストレッチは入念にやるようにしなければいけない。
★この日のRUNNING IPOD
先ごろ亡くなったビルギット・ニルソンがタイトルロールの「トスカ」。
ニルソンというと、僕の場合鮮烈な記憶に残っているのはショルティ指揮「ニーベルングの指環」全曲におけるブリュンヒルデ。このレコード史上不滅の金字塔19枚組のLP(CDの場合14枚組)は、オペラを聴きはじめたばかりの若い頃、夜も昼もなく惚けたように聴き狂っていたのを思い出す。音の錬金術師カルーショウのマジックで、超絶的なハイファイ録音が施されたこのレコードで、まるで怪鳥火の鳥みたいな金切り声(ぼくは火の鳥の声がどんなかは知らないんだけど・・・)をあげていたのがこのニルソンである。
「クリスタルの要塞」などもいわれる彼女のドラマティコな声は、あまりにも超絶的に人間離れしているので、人間役は似合わない。(笑)人間らしい人間のほとんど出てこないワーグナー・オペラの諸役や、まるで人間味のないトゥーランドット姫とか、あるいは気のふれたマクベス夫人とか、生首に欲情してキスするサロメとか、そういうおそろしい役をやらせたら、絶対右に出るものはいなかった。
なんて書くとなんだか誉めてるんだか貶してるんだかわからないけど、もちろんリスペクトして言ってるんですよ。
で、その彼女が歌う、トスカはどうかというと?う~む、これはなんともいえないなあ。
ひたすら声を聴き声に溺れる感覚的な快楽を追求するオペラマニアはこりゃたまらんとなるとは思うが、ドラマ性を追求するロマンチックなオペラファンには、これは違うんじゃないの?となるかもしれない。意見は分かれそうだ。
そのニルソンがやはりトゥー・マッチだがまるで毛色の違うイタリア代表フランコ・コレッリと激突するこのデッカのマゼール盤は、聴いていてかなりおもしろいが、やっぱり珍品の部類にはいるといえるのかな・・・。しかもスカルピアはフィッシャー・ディースカウである。
フィッシャー・ディースカウのスカルピアというのは、なんというか・・・角野卓造が無理やり暴力団の親分の役をやるようなもので、ちょっと無理がありすぎると思った。その無理ぶりがおもしろいといえば言えるが、彼の声はどうしてもシューベルトの「菩提樹」とか浮かんできちゃうんだよね。(笑)先生、そんなに無理しないでも・・・。と思わず肩をたたいてあげたくなってしまった。
by shinichirowien
| 2006-03-07 04:50
| 練習日記