2008年 02月 25日
マラソンは才能2割・努力8割 |
ウィーンマラソンまであと61日
実施メニュー/10.59km 疲労抜きjog
タイム/1:12
ペース/6'47"
運動消費カロリー/909kcal
月間総距離/202.91km
体重/83.2kg
体脂肪率/22.8%
BMI/25.1
体調/筋肉痛
昨日の「ひとりフル」で、脚の筋肉はコチコチの筋肉痛でしたが、念入りにストレッチをして、疲労抜きのためのJOGをしました。10km。
フルマラソンの翌日に10kmもjogするなどということは、以前なら考えられなかったことです。初めてフルマラソンを走ったときなど(2002年のウィーンだったのですが)翌日脚は完全にカチカチの石になりベッドから一歩も起き上がることが出来ませんでした。その後旅行中もずっとまともに歩けませんでした。
それが今ではフルの距離を走っても、多少の筋肉痛を残しながらも、翌日jogができるくらいにはなったのですから、多少は成長したのでしょうか。
最近読んだ、瀬古利彦監督の「マラソンの真髄」という本で、
「(ポイント練習の翌日)ロングジョグをして疲労がとれてこそ、本物のスタミナがついたといえる。1年間365日、練習を続ける。マラソン選手に完全休養日はない。」とありました。
もち論、私などはその境地にはまだまだ到達できるものではありませんが。
本といえば、先日ようやく村上春樹氏の「走ることについて語るときに僕の語ること」を読みました。その内容のすばらしさもさることながら、村上さんのその練習量のすごさにも驚きました。ニューヨーク・シティ・マラソンに出場するために、村上さんは、6ヶ月間、ほぼ300kmの練習量をずっとこなしていたのだそうです。
去年のウィーンマラソンで、私は結構それなりに準備を積んで出場したつもりだったのですが、結果は途中で脚が痙攣し、5時間15分の散々なものでした。かなり惨めな思いもし、自分はやはりマラソンは才能なかったのだな・・・などと思ったりもしたのですが、それはとんでもない思い違いでした。ベテランの村上さんに比べても、初心者の私はまったくといっていいほど練習などしていませんでしたから。週に3日は休んでいましたから。
マラソンをなめていたのです。
マラソンというのは、少なくとも私のような段階では、やればやっただけの結果が見込まれる、素晴らしい競技でもあります。努力すれば努力しただけの美しい報酬が、あらかじめ用意されているのです。(もちろんそれは私のようなビギナーレベルでの話です。瀬古さんは「マラソンがやればやっただけの成果が見られるものだとは、昔も今も一回も考えたことがない」とおっしゃっていました。瀬古さんの指導されてるような高いレベルの世界では当然そういうことになるのだと思いますが。それはまた別の話です。)
考えてみればそういうものって、他にはめったにあるものではないです。仕事だってなんだって、自分の意志や努力がそのまま結果に直結するなんてことはあり得ないからです。運やら外的要素やら、そういうものが多くのファクターを占め、いくら頑張ってもどうにもならないことばかりなのが、世の中の常だからです。
しかしマラソンは違います。それはコンピューターのロールプレイングゲームと似ています。やればやった分だけ経験値が上がり、目に見えるカタチでリジットにスキルは向上していきます。そしてその結果は、実にシンプルな目に見える形で示しだされます。
「なんちゃってランナー」卒業のためのハードルは「フルマラソンをキロ6分以内」と、誰かが言っていました。文系なんちゃってランナーとしては、おこがましいのですが、私の今回のレースの目標はさらに上を目指してサブフォーです。
サブフォー、なんとすばらしく甘美な響きでしょう。
夜寝るときにサブフォーと心につぶやくと、なんだかポっと心に灯がともります。まるで恋人のことを思うようなロマンチックな気持ちに浸れます。
小出監督は「どんな人だって、必ずサブフォーまでは行ける」と断言してらっしゃいました。瀬古監督は「マラソンとは才能が2割、努力が8割だ」とおっしゃっていました。
マラソンとはなんとすばらしい競技なのでしょう。
走ることについて語るときに僕の語ること
村上 春樹 / / 文藝春秋
ISBN : 416369580X
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by shinichirowien
| 2008-02-25 23:59
| 練習日記