2007年 03月 03日
トレーニング52日目 32km走 |
実施メニュー/32kmJOG
開始時間/PM4:00 約3時間30分
月間総距離/32km
体調/快調です
体重/81.4kg
酒量/缶ビール2本
3月に入って、1日、2日は宮古出張などもあり、どうしても走る時間が取れなかった。ブログの更新もさぼってしまった。すみません。
2日間のRESTで、だいぶ疲労抜きにもなったので、土曜日は30km走に挑戦してみることにした。
コースは通常の泉パークタウン~台原の20kmコースに、あとはGPSウォッチ任せで気ままに走ってみることにした。
とりあえず20kmまでのラップは以下。
00~05km 29分27秒44
05~10km 28分15秒89
10~15km 30分21秒36
15~20km 31分36秒85
20kmの合計ラップは1時間59分41秒54
抑え気味に走ってこのくらいなのでまあまあというところか。やはり以前に比べれば多少力はついてきたかな。
さあ、ここから後半ふんばるぞ、と気合を入れなおしたところでアクシデントが。
なんとGPS時計がバッテリー切れ!
4万近い大枚はたいて買ったカシオのこのハイテク時計、ホント使えないです。なんで、こんなにバッテリー持たないの???これではハッキリ言って欠陥商品といっても過言じゃないです。計測精度はたしかに正確なんだけどね・・・。フル充電して2時間でバッテリーがアウトじゃどうしょうもない。ランナーの皆さん、これはちょっと購入おすすめできません。
仕方なく、ウォッチを普通の時計モードにして、大体の目測で残り10kmをJOG。
鶴谷から南光台を通り、旭丘~八乙女と、キロ6~7分でぽつぽつと走る。
8kmほど走って28kmくらいのところで、脚は乳酸でパンパンにふくらんだ風船みたいになってしまった。脚が重くて、つらくて、寒くて、泣きたくなった。いつものことながら不思議だ。27~8kmまでは、なんともないのに、脳内エンドルフィンで気持ちよくなって、調子いい時は鼻歌でも歌いながら走っているのに、それを超えると、突然、地獄がやってくる。地獄の1丁目駅だ。
フルマラソンの42.195kmというのは、散々言われつくしたことかもしれないけど、ほんとに絶妙な距離なのだ。最後の10kmに、ちゃんと地獄の1丁目から4丁目くらいまで通るようにきっちりと計画されている。それはぼくのようなド素人ランナーでも、オリンピッククラスのアスリートでも、どんなレベルのランナーでも等しくやってくる地獄だ。アテネ・オリンピックで、野口みずきとのデッドヒートを繰り広げ、力尽きて倒れたラドクリフを思い出す。あれは36km地点だった。そこでぼろぼろになって大声を上げて涙を流して棄権したラドクリフを思い出す。
村上春樹さんは、マラソンというのはかなり不思議な体験で、これを経験するかしないかでは人生そのものの色彩も変わってしまうようなものだとおっしゃっていた。宗教的体験とまでは言わないまでも、何か深く人間存在に深くコミットするようなもの。それはハーフマラソンでは絶対味わえない種類のものだと。
八乙女駅のファミリーマートで休憩。腹が減って倒れそうだったので、肉マンを買って食べる。少し元気が出たので、残り4kmほどは何とか走れた。(この日は結局32kmほど走った。)
この日は地獄は1丁目を覗いただけだったが、本番ではきっちりと2丁目から4丁目まで味あわなければいけないなあ。なんとかうまく、首尾よく、通りたい。
マゾヒスティックと人は言うかもしれないけど、でも決してそれだけではないだろうと僕は思う。それはきっと、むしろ好奇心に似た種類のものなのだろう。回数を積み重ね、限界を少しづつ上げていくことによって、自分の中に潜んでいる自分のまだ知らないものをもっとよく見てみたい、日の当たるところにずるずるひきずりだしてみたい、というような・・・。
村上春樹 『うずまき猫のみつけかた』 より
うずまき猫のみつけかた―村上朝日堂ジャーナル
村上 春樹 / 新潮社
開始時間/PM4:00 約3時間30分
月間総距離/32km
体調/快調です
体重/81.4kg
酒量/缶ビール2本
3月に入って、1日、2日は宮古出張などもあり、どうしても走る時間が取れなかった。ブログの更新もさぼってしまった。すみません。
2日間のRESTで、だいぶ疲労抜きにもなったので、土曜日は30km走に挑戦してみることにした。
コースは通常の泉パークタウン~台原の20kmコースに、あとはGPSウォッチ任せで気ままに走ってみることにした。
とりあえず20kmまでのラップは以下。
00~05km 29分27秒44
05~10km 28分15秒89
10~15km 30分21秒36
15~20km 31分36秒85
20kmの合計ラップは1時間59分41秒54
抑え気味に走ってこのくらいなのでまあまあというところか。やはり以前に比べれば多少力はついてきたかな。
さあ、ここから後半ふんばるぞ、と気合を入れなおしたところでアクシデントが。
なんとGPS時計がバッテリー切れ!
4万近い大枚はたいて買ったカシオのこのハイテク時計、ホント使えないです。なんで、こんなにバッテリー持たないの???これではハッキリ言って欠陥商品といっても過言じゃないです。計測精度はたしかに正確なんだけどね・・・。フル充電して2時間でバッテリーがアウトじゃどうしょうもない。ランナーの皆さん、これはちょっと購入おすすめできません。
仕方なく、ウォッチを普通の時計モードにして、大体の目測で残り10kmをJOG。
鶴谷から南光台を通り、旭丘~八乙女と、キロ6~7分でぽつぽつと走る。
8kmほど走って28kmくらいのところで、脚は乳酸でパンパンにふくらんだ風船みたいになってしまった。脚が重くて、つらくて、寒くて、泣きたくなった。いつものことながら不思議だ。27~8kmまでは、なんともないのに、脳内エンドルフィンで気持ちよくなって、調子いい時は鼻歌でも歌いながら走っているのに、それを超えると、突然、地獄がやってくる。地獄の1丁目駅だ。
フルマラソンの42.195kmというのは、散々言われつくしたことかもしれないけど、ほんとに絶妙な距離なのだ。最後の10kmに、ちゃんと地獄の1丁目から4丁目くらいまで通るようにきっちりと計画されている。それはぼくのようなド素人ランナーでも、オリンピッククラスのアスリートでも、どんなレベルのランナーでも等しくやってくる地獄だ。アテネ・オリンピックで、野口みずきとのデッドヒートを繰り広げ、力尽きて倒れたラドクリフを思い出す。あれは36km地点だった。そこでぼろぼろになって大声を上げて涙を流して棄権したラドクリフを思い出す。
村上春樹さんは、マラソンというのはかなり不思議な体験で、これを経験するかしないかでは人生そのものの色彩も変わってしまうようなものだとおっしゃっていた。宗教的体験とまでは言わないまでも、何か深く人間存在に深くコミットするようなもの。それはハーフマラソンでは絶対味わえない種類のものだと。
八乙女駅のファミリーマートで休憩。腹が減って倒れそうだったので、肉マンを買って食べる。少し元気が出たので、残り4kmほどは何とか走れた。(この日は結局32kmほど走った。)
この日は地獄は1丁目を覗いただけだったが、本番ではきっちりと2丁目から4丁目まで味あわなければいけないなあ。なんとかうまく、首尾よく、通りたい。
マゾヒスティックと人は言うかもしれないけど、でも決してそれだけではないだろうと僕は思う。それはきっと、むしろ好奇心に似た種類のものなのだろう。回数を積み重ね、限界を少しづつ上げていくことによって、自分の中に潜んでいる自分のまだ知らないものをもっとよく見てみたい、日の当たるところにずるずるひきずりだしてみたい、というような・・・。
村上春樹 『うずまき猫のみつけかた』 より
うずまき猫のみつけかた―村上朝日堂ジャーナル
村上 春樹 / 新潮社
by shinichirowien
| 2007-03-03 11:41
| 練習日記